10年前の春、夫婦でしまなみ海道を旅しました。
宿は道後温泉、翌日は観光タクシーを使って、タオル美術館や塩工場、
歴史ある大山祇神社までたっぷりと巡る一日。
しまなみの島々をつなぐ雄大な橋と、穏やかな海の景色に心癒され、
「また来たいね」と何度も言い合ったのを、今でもはっきりと思い出します。
今はもう10年が経ちましたが、「また行きたい」と思う気持ちは、あのときと同じままです。
そんな思い出を、写真とともに綴ってみました。
道後温泉からしまなみ海道へ
松山観光を終え、道後温泉の趣のある温泉街の雰囲気を味わいながら、翌日の観光に胸をふくらませて眠りにつきました。
翌朝、観光タクシーでしまなみ海道へ出発しました。
タオル美術館から始まる「しまなみ海道」ドライブの一日の始まりです。
まず訪れたのは「タオル美術館」。
やわらかな色合いと感触のタオルが、芸術作品のように展示されていて、まるで夢の中にいるような気持ちになりました。
最新の織機を備えていて、原綿から綿糸を作りタオルに織り上げるまでの6つの製造工程の工場見学も出来るようです。
ギャラリーやレストランもあります。
レストランで昼食をいただきました。
ガーデンカフェもあります。
すてきなショップもあります。
来島海峡サービスエリアで休憩
しばらく走り、来島海峡サービスエリアで休憩しました。
ここの名物は「焼き豚たまご飯」や「鯛カマ潮ラーメン」。
外に出てみると、目の前には、雄大な来島海峡大橋。
日本三大急潮のひとつ「来島海峡」にかかる三連の橋をタクシーで渡る瞬間は、空を飛んでいるような爽快感でした。
伯方の塩と大山祇神社
伯方島の海沿いを走り、大三島橋を越えて訪れたのは、伯方の塩工場。
昔の海水からの塩の製法(流下式枝条架併用塩田)のモデルが見学出来ます。
続いて、大三島にある大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)へ。
境内中央にそびえる樹齢2,600年といわれる大楠の姿に、思わず手を合わせたくなるほどの神聖さを感じました。
大山祇神社は「日本総鎮守」とよばれていて、古代から海や山の神として多くの信仰を集めてきた神社です。
ここには日本一の武具館があり国宝、重文の宝庫です。
全国の国宝、重要文化財の指定を受けた武具類の8割が大三島に保存されていて、日本一の武具館として知られているそうです。
多々羅大橋を越えて瀬戸田PAへ
多々羅大橋を渡り、瀬戸田PAに立ち寄りました。
近くには耕三寺や耕三寺博物館があり、絢爛豪華な堂塔や美術品、大理石の庭園「未来心の丘」も楽しめるとのこと。次はゆっくり見てみたい場所です。
因島とフラワーセンター、そして向島へ
生口橋を渡ると因島。
因島フラワーセンターでは、熱帯・亜熱帯の色鮮やかな花々が咲き誇っていて、温室内はまるで南国のようでした。
そして因島大橋を越え、最後の島・向島へ。瀬戸内の海と島々の美しい景色を眺めながら、「自転車で走ったら気持ちいいだろうね」と話したのを覚えています。
実際、このしまなみ海道は、2010年に世界のサイクリングコースのランキングで1位に選ばれたそうです。
忘れられない夫婦の旅
主人とふたり、タクシーの中で語り合い、笑い合いながら過ごした一日。
瀬戸内の自然、美味しい食事、歴史ある神社や文化施設…すべてが心に残る宝物です。
その時に撮っていた動画です。
あれから10年が経ちました。
でも、あの時見た空の色、潮風のやさしさ、そして夫との静かな会話は、今でも心の中に色あせることなく残っています。
もう一度訪れたいところです。
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