ぽかぽか陽気になってくると、どこかに出かけたくなりますね。
そこで今回は、北陸の秘湯中の秘湯として名高い「大牧温泉」をご紹介します。
主人と先日訪れました。
大牧温泉観光旅館は、大牧温泉に一軒しかない観光旅館です。
なんと船でしか行けない、日本列島最後の秘境とも言われています。
そして日本百名湯のひとつでもあります。
ここでは、庄川峡の自然と大牧温泉観光旅館の魅力をお伝えします。
秘境の宿 大牧温泉とは
所在地
富山県南砺市利賀村大牧44
TEL:0763-82-0363
Fax:0763-82-0933
大牧温泉は、1183年に倶利伽羅合戦で敗れた平家の武将が源氏の追っ手を逃れて
山中に隠れた際に発見された温泉と伝えられています。
刀傷を癒したという伝説もあります。
温泉の前を流れる庄川は奥飛騨の沢水を集め、日本海へ注ぐ清流。
1930年、小牧ダムの完成によりこの地域は大きく変わり、
湖底に沈んだ村の中でこの宿だけが残されました。
それが現在の大牧温泉観光旅館です。
ダムと湖は2002年に国の登録有形文化財に指定。
春~秋には渓流釣りやバードウォッチングも楽しめる自然豊かな場所です。
温泉の詳細
泉質 硫酸塩泉
効能 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり
うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・
健康増進・動脈硬化症・きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病
温泉は、露天風呂・大浴場・中浴場と3種類あります。
特に露天風呂からの景色は圧巻。
女性の露天風呂は夜間に熊やカモシカが出るため、利用できないこともあるようです。
チェックイン:15:00
チェックアウト:10:00
遊覧船は旅館の下に直接到着します。
「熊にご注意ください」の看板
そこからは階段を昇ってチェックイン。
道中、「熊にご注意ください」の看板もあり、まさに秘境感たっぷりです。
案内された部屋は川にせり出すように建てられた和室。
目の前はダム湖、対岸には枯れ木の山、雪をかぶった山並みも見えました。
朝には川沿いを鹿が駆けていく姿も見ることができ、自然と一体になるようなひとときでした。
部屋から釣りができるというのもこの宿ならではの魅力です。
夕食・朝食はすべて食事処で提供され、個室風の空間でゆっくりいただけました。
玄関ホール横には寛げるスペースがありました。
廊下には芸能人や著名人のサインがずらりと並び、宿の歴史を感じさせます。
終わりに
大牧温泉観光旅館は、日本列島最後の秘境とも呼ばれる温泉宿。
船でしか行けないという非日常の体験は、日々の喧騒を忘れさせてくれます。
日帰りプランもあり、庄川峡を遊覧船でめぐり、温泉と食事を楽しむという気軽な旅も可能です。
スリルと癒しが共存する大牧温泉、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
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