私が、先日、春の穏やかな日に訪れたのは、京都・宇治にある
京料理の宿「静山荘(せいざんそう)」。
宇治川沿いにたたずむこのお宿は、静かで落ち着いた雰囲気に包まれ、
心身ともに癒されるひとときを過ごすことができました。
宇治川のせせらぎに心癒されて
窓からは山を背景に鵜飼で有名な宇治川が流れ、6月から9月には
ちょうど窓の下あたりで鵜飼いが行われる絶景の場所です。
左側には中州の島が見え、我が国最大の石塔だという十三重石塔がみえます。
十三重石塔とは、高さ15mのわが国最大の石塔で、1286年に西大寺の僧叡尊により
建立されました。
叡尊は、朝廷の命により宇治橋の修復を行いましたが、殺生禁断の思想の
持ち主でしたので、網代や漁具を埋め、その上にこの石塔を建立し、魚霊の供養と
宇治橋の安全を祈ったということです。
中州は結構広くて、ゆっくりと散策できました。
鵜飼いの出発点
今回はこの中州や鵜飼の近くの静山荘に宿泊しました。
夕暮れ時には、川面に映る夕日が美しく輝き、まるで一幅の絵のようです。
季節を味わう京懐石料理
夕食には、宿自慢の本格的な京懐石料理が用意されていました。
京都ならではの食材を使った本格的な京料理ということです。
窓の外、宇治川に沿って主人と二人だけの空間でゆっくりと頂く事ができました。
特に印象に残ったのは、春野菜の炊き合わせと、お出汁の香り豊かな椀物。
やさしい味付けで、年配の私にもぴったりのやさしいお料理でした。
和の趣ただようくつろぎのお部屋
お部屋は落ち着いた和室で、心が和みました。
窓の外には宇治川の風景が広がり、ゆっくりと休むことができました。
お布団もふかふかで、スタッフの方が丁寧に敷いてくださり、
安心して眠ることができたのも嬉しいポイントです。
観光にも便利な立地
静山荘は、宇治平等院鳳凰堂や宇治上神社といった宇治の名所からも近く、
観光の拠点としてもとても便利です。
私たちも、翌日は宇治平等院を訪れました。
2日間、歴史と自然が調和する宇治で、ゆっくりと、心豊かな時間を過ごすことができました。
おわりに
京都・宇治の自然と歴史、そして美味しい京料理と心温まるおもてなし。
静山荘で過ごした一日は、私にとって忘れられない思い出となりました。
鵜飼の時期にもう一度来たいね、と話しました。
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